パリンチンス港から望むアマゾン川とツピナンバラーナ島View of the Amazon River and Tupinambarana Island from Parintins Port |
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テーマ 22 アマゾン氾濫原21 BACK⏎ ⇒HOME 直前のページに戻る |
アマゾナス州東部の都市パリンチンス市付近のアマゾン川を上流(西方)に向かって撮った写真である。
左端にはパリンチンス市街が乗る低い台地(テラフィルメ)と同市の港が見える。
この付近のアマゾン川は流れが速いので地元の船は入り江にある別の港を使う。このため、アマゾナス州第2の都市の港としてはやや寂しい感じである。
写真遠方の左右両岸にある低い陸地はすべて氾濫原である。とくに右岸(写真では左)のものはツピナンバラーナ島の一部である。
この島はここパリンチンス市から西南西へ約 300㎞ 続く細長い大きな島である。
その東半分、アマゾン川とその側流ラモス川(パラナー・ド・ラモス)に挟まれた 160㎞ は、パリンチンス市がある長さ 10㎞ 足らずの台地を除いてすべてがアマゾン川がつくった氾濫原である。
このように広大なアマゾン氾濫原は、この写真のように常に明褐色に濁った水のアマゾン川が土砂を堆積してつくったものである。
「テーマ 35. 色はいろいろアマゾンの川たち」にある通り、アマゾン盆地の川のすべてがアマゾン川のように大量の土砂を含んで濁った川ではない。
アマゾン盆地の台地(テラフィルメ)を源流とする小河川や、北にあるギアナ高地と南のブラジル高原から流れ来る川はこのように濁った川ではない。
濁った川はアマゾン川本流や最大の支流マデイラ川のように、アンデス山脈を源流とする川である。
すなわち、アマゾン平野でもっとも肥沃で価値が高いといわれる氾濫原は、アンデスからはるばる運ばれてきた土砂の産物なのである。
2005年3月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 37 20.82, -56 43 55.39 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 277°
PanoraGeo-No.173 🔍拡大