randum
キャッサバの故郷 12 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る チピチの搾り水 |
細かくしたキャッサバ芋の水分を搾り出すために使われるのが、先住民
インディオ伝来のこのチピチ(Tipiti)という器具である。人の背ほどの長さの籠で、ミリチヤシの
葉柄の皮などでつくったヒゴを編んでつくる。すりおろしたり、水に浸けて柔らかくなったキャッサバを
詰めて上下に引っ張ると、籠の径が縮んで中のキャッサバが搾られ、水分が下から流れ出る(右の写真)。
この写真のチピチは、下端が固定されていて、上端の輪に通した梃子(てこ)の丸太を引き上げることによって
チピチが引き伸ばされる。搾り出された水分は捨てないで、数日間静置しておく。この間に、有毒成分が
分解され、また、澱粉が沈殿する。残った汁(ツクピTucupi)は煮物などに利用する。
ツクピを汁にして、ジャンブJambuというハーブと車海老を加えたタカカー(Tacacá)
という料理はアマゾン地方の代表的御馳走である。
1993年7月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-1 39 18.05, -48 54 58.00 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り - |
PanoraGeo-No.198 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 12/16 ⇒NEXT |