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アタカマ砂漠・ アタカマ高地 17 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
太平洋岸に沿って南北 1300㎞ あるアタカマ砂漠の南部 300km は、
以北の核心地域より雨がやや増え、砂漠ではあるが、この写真のように緑が目につくようになる。
海岸山脈の山の斜面にも疎らであるが灌木が生え、山から流れ出す川の扇状地の植生はさらに濃い。
これは、俗に、ノルテチコ(Norte Chico)とよばれる地方の景観である。
もはや公式な地域名ではではないので「俗に」と言ったが、チリの自然や地理的特徴を
大まかにつかむには便利な用語なので、今でもチリの人々の間で使われている。
自然地域としてのノルテチコの範囲はコピアポ川流域からアコンカグア川流域(首都サンティアゴの北 50㎞)
までである1)。無植生の極端な砂漠気候から地中海性気候への漸移地帯で、
その北部が写真のような砂漠気候地域、南部がステップ気候地域である
(参照:チリ北部の気候区)。
なお、ノルテチコは「小北部」、すなわち、チリ中心部から遠くない北部という意味で、
これ以北のアタカマ砂漠核心地域などはノルテグランデ(Norte Grande、大北部)という。 1) CORFO(1950):Geografía Económica de Chile, Tomo I(9.17MB、スペイン語), p.67. 2003年8月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-27 29 46.68, -70 24 5.21 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 11° |
PanoraGeo-No.206 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 17/20 ⇒NEXT |