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アタカマ砂漠・ アタカマ高地 2 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る アントファガスタの気温と降水量1) |
アタカマ砂漠核心地域で最大の都市は、太平洋に臨む港湾都市アントファガスタ
である。この写真の港から各種の地下資源を積み出すチリ北部の流通の拠点として発展してきた。
この港のある市中心部より 20㎞ あまり北の空港近くには、
南回帰線を示すモニュメントがある。
南北回帰線を中心とした大陸西岸では、亜熱帯高気圧と沖を流れる寒流の影響によって、海岸砂漠(西岸砂漠)
が発達するといわれ、アタカマ砂漠はその典型であり、アントファガスタは典型的な海岸砂漠気候の都市である。
右の表に示されたアントファガスタの気候の特徴は、きわめて少ない降水量(年降水量1.3mm)、
緯度の割には気温が低く(16.6 ℃)年較差の小さい(6.6 ℃)ことである。また、湿度が高く
(年平均 77 %)海霧が多発する。写真の朝も、晴れてはいるが、
湿気が高いために靄(もや)がちで、沖合の船舶が霞んで見える。なお、アタカマ砂漠で海霧が多発するのは
海岸沿いの狭い地域に限られている(参照:チリ北部の気候区)。
1) 気象庁資料平年値(1981-2010年) 2003年9月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-23 39 41.86, -70 24 12.62 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 345° |
PanoraGeo-No.213 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 2/20 ⇒NEXT |