randum
アタカマ砂漠・ アタカマ高地 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アタカマ砂漠のほとんどの地域は、海岸山脈の急斜面が太平洋に迫っていて、
海岸に広い平地はない。写真は、アントファガスタ市の港に接する旧市街地のウリベ通りから、
背後にせまる無植生の海岸山脈を望んだものである。海岸の平地が狭いので、市街の拡大にともなう新市街地は、
山の麓の緩斜面へと拡大している。アントファガスタ市の人口は、1992年国勢調査の22.5万が2012年には35.5万、
現在では40万に近いというように急増中で、チリ第五の都市になっている。
南アメリカ乾燥ダイアゴナルには、ペルーのリマをはじめとしてこれより大きい都市がいくつかあるが、
いずれも外来河川に沿う水の豊かなオアシスに立地している。これに対して、アントファガスタのオアシスは
極めて小規模で、多くの住民を養うことはできない。このように不利な厳しい環境でも、
都市が成立し今でも顕著に成長しているのは、さまざまな鉱物資源のおかげである。
すなわち、成立当初はグアノ(海鳥の糞の集積物)、それに続くチリ硝石、そして現在は銅である。
産業や生活に不可欠な水は、300㎞あまり遠方のアンデス山麓からパイプラインでひいてきており、
最近ではろ過膜を使用した海水の淡水化による飲料水も普及している。
2003年9月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-23 38 54.48, -70 24 5.23 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 216°136° |
PanoraGeo-No.425 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 3/20 ⇒NEXT |