Shimmyo Pond dried by the eruption of Miyake-jima Island in 1983

三宅島1983年の噴火で涸れた新澪池

Shimmyo-ike Pond dried by the eruption of Miyake-jima Island in 1983

randum


 テーマ 14

三宅島1983年噴火
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 1983 年の三宅島における火山活動では、10 月3日 15 時 23 分ごろ始まった南西山腹の割れ目火口からの溶岩流出に引き続き、16 時 38 分より、南部の海岸付近でマグマ水蒸気爆発が繰り返し起こった。 写真は、このマグマ水蒸気爆発でできた海岸付近の地形を島の中腹から見下ろしたものである。 左の方には、新澪池が涸れてベージュ色の湖底を曝している。 1983 年の噴火では、新澪池に接した西(写真では右)と北西(右手前)にマグマ水蒸気爆発による新たな凹地(マール)が形成された。 これらのマールの向こうの海岸に見える黒っぽい高まりは、同時に起きたマグマ水蒸気爆発の噴出物(火山礫など)からなる新鼻新山(にっぱなしんざん)という火山砕屑丘(火砕丘)である。
 この火山活動によって噴出された火山砕屑物(火山灰、火山礫など)は、東方の坪田地区に降り注ぎ、農作物などに大きな被害をもたらした。 また、三宅島一周道路(都道)がこの場所で切断されたことにより、溶岩流の危険にさらされた阿古地区住民が、反時計回りに、役場などのある坪田地区方面に避難することが不可能になってしまった。

1990年11月3日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+34 3 38.17, +139 30 5.70 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 182°

PanoraGeo-No.254   拡大

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