「内の海」に臨むピコの丘と溶岩台地Pico Hill(Morro do Pico) and lava plateau facing the Inside Sea (Mar de Dentro) |
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テーマ 19 フェルナンド デノローニャ島 5 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
フェルナンド デ ノローニャ諸島をつくった火山活動は二期に分かれる。
第一期火山活動は 1200 万年から 900 万年前にわたる新第三紀中新世後期のもので、爆発的噴火によって粉々になった岩片や火山灰(火山砕屑物)を噴出・堆積して、深さ 4000m の深海底から海面に達する大規模が山体をつくった活動である。
火山砕屑岩とそれを貫く岩体からなるこの時期の岩層をレメジオス層という。レメジオス層の地域では侵食されやすい火山砕屑岩のところは低い台地や海底となり、硬い岩体のところだけがこの写真手前のピコの丘のようにそびえている。
しばらくの休止期を経て、今から 600~100 万年前に第二期火山活動が起きた。第二期の活動は、火山砕屑物の噴出もあったが、主に溶岩を流出するタイプの噴火であった。
島の約 3/4 はこの時期の溶岩流や火山砕屑岩からなるキシャバ層で覆われている(資料:フェルナンドデノローニャ諸島の地質図)。
写真遠方に見える頂きの平坦な台地はキシャバ層の溶岩台地である。
その右に見える同じような恰好をした二つの島(ドイス イルマンス島)もこの溶岩でできており、侵食によって溶岩台地から切り離されたものである。
2007年3月29日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-3 49 26.16, -32 24 14.04 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 227°
PanoraGeo-No.288 🔍拡大