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ぼくとわたしの 富士登山 10 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ぼくとわたし、剣ヶ峰の頂上に到着。「日本最高峰富士山剣ヶ峰 三七七六米」
と彫られた石柱と、その右に、丸みをおびた保護用の石に半ば隠れて、小さい白い角柱の三角点標石がある。
この三角点は日本一の富士山頂にふさわしい一等三角点かと思いきや、なんと二等三角点!
また、本当の最高点はこの三角点ではなく、ここより 12m ほど離れた写真左端に見える岩の頂で、
現地測定で得られた標高は 3776.2m あまりである。地理院地図にある 3776m という標高は
この値を四捨五入したものである。一方、富士山三角点の標高は、三角点柱石の高さ約 0.2m
を含めて 3775.51 mである。(富士山頂上部の地形図参照) この最高点の岩や足元にある岩は、どこかで見たことがあるガサガサの赤い岩…、 そう、八合目付近で溶岩の下にあったあれである。 これは約 2300 年前の富士山最後の山頂噴火で放出され、熱いまま落ちてきたスコリアが 熱でくっつきあったもので、溶結程度の低いアグリチネートである。 山頂部をはじめ、西、南、東の山腹にひろく分布するこの噴出物は「剣ヶ峰噴出物」とよばれる。 背後に見える頂の尖ったピークは、火口を取り巻く峰の一つで、剣ヶ峰に次ぐ高さの白山岳(3756m)である。 その左の斜面には、「釈迦の割石」とよばれる垂直の岩壁が見える。 1979年8月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+35 21 38.08, +138 43 38.28 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 25° |
PanoraGeo-No.322 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 10/17 ⇒NEXT |