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ぼくとわたしの 富士登山 11 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
富士山頂の火口を一周する「お鉢巡り」の道で、日本最高点の剣ヶ峰
から西安河原(にしやすのかわら)という小さな平坦地へ下るところである。西安河原は
富士山の火口の縁にある棚状の平地で、今の深い火口(大内院)ができる前にあった浅い火口の底の一部が
残ったものと考えられる。西安河原にある赤い建物は、富士山頂で航空医学を研究していた
陸軍軍医学校の富士分業室とのこと。さすがに、今ではこの無骨な建造物は撤去されたが
基礎だけは残っている。 写真右上のスカイラインに「釈迦の割石」とよばれる垂直な岸壁が見える。 かつては溶岩と考えられていた「釈迦の割石」の硬い岩石は、最近の研究では、空中に飛沫となって 放出された火山礫などが、半ば液体の状態のまま降り積もり、粒子がくっつきあってできた、 溶結程度の高いアグルチネート(岩滓集塊岩)とされている(産業技術総合研究所(2016)富士火山地質図)。 この種の岩石は、富士山のような玄武岩質マグマを噴出する火山に多い。 「釈迦の割石」の手前に見える小さな凹地は富士山頂のもう一つの火口で小規模な小内院である。 1979年8月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+35 21 41.46, +138 43 38.63 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 359° |
PanoraGeo-No.323 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 11/17 ⇒NEXT |