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ぼくとわたしの 富士登山 14 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
下山には吉田口登山道(吉田ルート)を使うことにした。写真は、頂上から
高さで 500m くらい下り、須走口登山道(須走ルート)が分岐する八合目付近から見た吉田大沢
である。
頂上の白山岳~久須志岳の直下に発して北東に下る吉田大沢の谷は、富士山を刻む谷としては、
西斜面にある大沢崩れと並んで、もっとも規模が大きい谷である。ただし、大沢崩れは谷底を激しく
掘り込む深いV字谷であるのに対し、吉田大沢は、切り立った谷壁の崩壊によって谷幅を広げてゆく
タイプの谷である。その横断形は幅の広いU字型であるが、谷氷河がつくるU字谷ではない。
富士山の現在の山体がほぼ完成した 3500 年前には氷河時代はとっくに終わっていたからである。
吉田大沢の砂礫で埋まった谷底の幅は、上流部で広く 400m ほどあり、八合目あたりから下では狭くなるが、
それでも 200m くらいはある。写真には、吉田大沢の切り立った谷壁と砂礫で埋まった谷底、
そしてそこを砂塵を上げて砂走りする下山者が見える。吉田大沢は昔から吉田口登山道の
下山コースとして利用されていた。
1979年8月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+35 22 14.56, +138 44 27.24 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 329° |
PanoraGeo-No.324 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 14/17 ⇒NEXT |