Community of pioneer plant, Cecropia

パリンチンス市郊外ラモス川沿岸、先駆植物セクロピアの群落

Community of pioneer plant, Cecropia, along the Paraná do Ramos, suburb of Parintins

randum


 テーマ 22

アマゾン氾濫原
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 氾濫原一面に生えたこの植物は、氾濫原林由来の樹木でもなければ樹木作物でもない。 ブラジルではエンバウーバ(Embaúba)とよばれ、学名はセクロピアCecropia)という木である。 この木はラテンアメリカ(新熱帯区)に広く分布する典型的な先駆植物で、畑や牧場が放棄された跡地に真っ先に生えてくる。 写真のパリンチンス市を中心としたラモス川沿岸の氾濫原は、1930 年代、日系人入植者によるジュート(黄麻)の栽培が始まったところである。 ジュート栽培は、その後、アマゾン中下流部全域に広がり、アマゾンの主要な商品作物となった。 しかし、1960 年代をピークに、プラスチックなどの普及に押されて衰退をはじめ、1991 年の関税撤廃による安価な外国製品の流入によって決定的な打撃を受けた。 放棄されたジュート畑の跡地は、間もなく、写真のようなセクロピアの群落に占められるところとなった。

2004年7月30日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-2 41 6.51, -56 41 41.37 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 198°

PanoraGeo-No.345   🔍拡大

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