増水期、マデイリーニャ川氾濫!Flooded period, flooding of the Madeirinha River |
randum
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ブラジルの首都ブラジリアから北西へ向かう飛行機が、目的地マナウスに着く30分ほど前(約100㎞手前)に見える景観である。
明るい赤褐色に濁ったマデイリーニャ川が画面下端から上端へと流れている。
マデイリーニャ川とは小さなマデイラ川という意味。アマゾン川最大の支流で流送土砂量も最大と言われるマデイラ川の分流なので、マデイリーニャ川も土砂を大量に含んだ濁った水の川である。 |
一般の氾濫原に見られる沖積堆積物*1)
アマゾン氾濫原をつくる主な沖積堆積物は、自然堤防堆積物、氾濫盆地堆積物、破堤堆積物であり、 一般の氾濫原における主要な堆積物であるポイントバー堆積物は少ない。 |
水位が低い 12 月のグーグルアース画像を見ると、マデイリーニャ川の両岸の氾濫原はかなり広いことがわかる。 かつては、この低地全体が溺れ谷の水面であったが、マデイリーニャ川の土砂が堆積してこのような氾濫原ができた。アマゾン盆地の氾濫原の多くはこのようにしてできたものである。 したがって流送土砂が少なく澄んだ水の川沿いでは、氾濫原の発達が貧弱であるか、あるいは溺れ谷がそのままの残ってマウスレークやマウスベイになっている。 溺れ谷と言うと、ふつうはリアス海岸のように海に近いところを思うが、勾配がきわめて小さいアマゾン川では、完新世の海面上昇(縄文海進)による海の入り江(溺れ谷)がこのような内陸にまで及んでいる。 *1)地形学辞典(二宮書店刊)、p.410、「沖積堆積物」(松本栄次 執筆)より。 2006年3月15日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-3 45 1.74, -59 29 19.51 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 49° |
PanoraGeo-No.346 🔍拡大