パラナ州の州都クリチバ市の公共交通システム、BRTBus Rapid Transit (BRT), public transpot system of Curitiba, Paraná |
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「温帯のブラジル」の一番北(低緯度)にあるパラナ州の州都クリチバは、標高 900m の高原にある。
この都市は、市民の生活環境の向上・改善を最優先としたユニークな都市政策が注目され、環境都市とか人間都市とよばれている。
住民の利用しやすい公共交通システムとして導入されたのが、この写真のような三連大型バスとバス専用レーンからなる BRT(Bus Rapid Transit 高速バスシステム)である。
さまざまな行き先のバスが発着する円筒形の停留所では、切符を買い替えることなく乗り換えが可能なため、安い料金で目的地まで行くことができる。
写真は、そのような乗り継ぎ停留所の一つ、都心に近いルイバルボーザ広場の停留所である。
「人間都市」というイメージは「工業都市」「産業都市」には程遠いが、近年のクリチバ都市圏の工業化は目を見張るものがある。
1970 年のクリチバ都市圏の工業生産規模は、南部地方最大のポルトアレグレ都市圏の 1/3 にも満たなかった。
しかし、2010 年には 3/4 、2018 年には 87 %になり、2021 年には 103 %と逆転している*1)。
*1) 2021 年の工業部門域内総生産:クリチバ都市圏(29 市)509 億レアル、ポルトアレグレ都市圏(34 市)494 億レアル であるが、全産業を対象とした域内総生産では、クリチバ都市圏は 1577 レアルで、ポルトアレグレ都市圏の 1796 レアルには及ばない (参照:ブラジル各州の首都(都市圏)の域内総生産)。
2004年8月27日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-25 26 10.09, -49 16 30.15 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 102°
PanoraGeo-No.352 🔍拡大