サンタカタリーナ島とフロリアノポリスの町並みSanta Catarina Island and townscape of Florianópolis |
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サンタカタリーナ州の州都フロリアノポリスは、狭い海峡によって本土と隔てられた南北に長いサンタカタリーナ島にある。
海峡が 400m ほどに狭まる島の中部につくられた橋(写真右端の遠方)で本土と結ばれている。
スペインの植民地経営の一つの拠点であったラプラタ川地域に近いこともあり、この都市と島はスペインの侵入を防ぐための拠点であった。
ポルトガルはこの地域の領有を確実なものとするため、サンパウロから奥地探検隊(バンデイランテ)を入植させたり(1675 年ごろ~)アゾレス諸島(大西洋にあるポルトガル領の島)からの移民を入れたり(1748 年~)した。
また、島内にいくつもの要塞を建設したが、それでも、1977 年にはスペインに一時的に占領され、街が破壊されたという歴史がある。
現在のフロリアノポリスは、商業・サービスを中心とした都市で、とくに、史跡と施設の整ったビーチが多い観光保養都市の性格が強い。
フロリアノポリス都市圏(22市)の工業部門の域内総生産は 71 億ドルで、同じ温帯ブラジルの州都クリチバ(509 億レアル)やポルトアレグレ(494 億レアル)に比べるとけた違いに小さい。
しかし商業・サービス部門の域内総生産が大きいため、全部門を総合した域内総生産ではこれら2市と大きな差はない*1)。
また、フロリアノポリスはブラジルでもっとも治安の良い都市のひとつとして知られている。2015 年時点では、ブラジルの 27 の州都のなかで、治安の指標の一つである殺人率が最も低く*2)、人間開発指数は最も高い都市である。
このような評判から、サンパウロのみならず、アルゼンチン、北米、ヨーロッパなど内外の人々に人気のある別荘地として発展している。
*1)ブラジル各州の首都(都市圏)の域内総生産
*2) ブラジル各州の首都の殺人率。
2006年3月30日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-27 28 56.86, -48 38 46.81 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 141°
PanoraGeo-No.353 🔍拡大