サンジョアキン市の入口にあったゲートGate at the entrance of São Joaquim City |
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サンジョアキンは、サンタカタリーナ州南部の標高 1400m の高原にあり、300 あまりあるブラジル気象庁の観測所のうち年平均気温が最低のため、ブラジルで最も寒い都市と言われていた。
年平均気温は 13.5℃、年降水量は1888mm。年平均気温だけを見れば、日本の新潟や水戸・宇都宮のような北関東と同じである。しかし夏冬の気温差(年較差)の点では、これら日本の各都市は 20 ℃以上なのに対しサンジョアキンはわずか 7.4 ℃で、
夏暑過ぎず、冬寒過ぎずの温和な気候である。右の気候表*1)参照されたい。
なお、ブラジル気象庁の観測所としてのサンジョアキン観測所は2017年を以て廃止となった。したがって、上記のような意味でのブラジルで最も寒い都市は変わるかもしれない。
その場合には、サンパウロ市郊外の避暑地で 1650m 前後の高地にある都市カンポスドジョルダン(年平均気温 14.5 ℃)ということになる。
サンジョアキン市のトレードマークは冬にまれに降る雪とリンゴの生産で、街の入口にあったゲートでは雪だるま(左)とリンゴ(右)が旅行者を迎えてくれる。
同市はブラジルにおけるリンゴ生産の3割を占める最大の産地で(2022年)、日系人が経営する企業も活躍している(参照:リンゴ生産日系企業ポスター)。
*1) ブラジル気象庁(INMET)による1981₋2010年平年値
1998年7月20日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-28 16 13.89, -49 54 54.50 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 226°
PanoraGeo-No.364 🔍拡大