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パンアメリカン ハイウェー 1 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
チリ国道5号線(パンアメリカンハイウェー)、首都サンティアゴまで202㎞の標識。
ペルー砂漠からチリ北部のアタカマ砂漠へと続く長い長い砂漠地帯を通り抜け、パンアメリカンハイウェーが、
ようやく、緑が目につく地帯に入ってきた。
砂漠気候から地中性気候への漸移帯にあたるステップ気候地帯である。前方の山の斜面のように、
谷筋にやや密な植生が見られる以外は疎らな植生である。
この雲をかぶった山は、コキンボ、バルパライソ両州の境の海岸にそびえるサンタ イネス山
(標高689m)で、頂上付近面には、チリとアルゼンチン南部の多雨地帯に固有のオリボジョOlivolloという木
(Aextoxicon punctatum)のレリック(残存)林が茂る自然公園がある。
過去の地質時代にこの地が湿潤だった頃、ここに成立していた森林が、乾燥した気候に変わった現在でも
生き残っている。これは写真にあるような低い雲や海霧が頻繁にかかるおかげである。
このような雲や霧は、大陸西岸の乾燥地帯に特徴的なもので、ペルーでは
ガルーア、チリではカマンチャカとよばれている。 これより約100㎞先で、アンデス越えのパンアメリカンハイウェー(チリ国道60号線)が国道5号線から分岐する。 2003年9月2日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-32 6 10.07, -71 30 26.03 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 175° |
PanoraGeo-No.384 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 1/14 ⇒NEXT |