海霧(ガルーア)に閉ざされたチャニャラル海岸Chañaral Beach closed by sea fog (Garúa) |
randum
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チリ北部にある小都市チャニャラルの海岸である。 チャニャラルは、アタカマ砂漠の入口ラセレナから 400㎞ 北に入った南緯 26 度 20 分にあり、ここまで来るとアタカマ砂漠の核心部に来たといえる位置にある。 アタカマ砂漠というと世界一乾燥したところいうイメージがあるが、この写真はそれとは程遠く、霧に閉ざされた湿っぽい景観である。 遠方の霧の中にチャニャラル市街がかすかに見える。この霧は、ペルーではガルーア(Garúa)、チリではカマンチャカ(Camanchaca)とよばれる海霧である。 フンボルト海流(ペルー海流)という寒流が流れる冷たい海に吹きこんできた大気の下層が冷やされて発生する移流霧である。 南半球の冬を中心とした5月から 11 月ごろまで、このような霧や低い雲が毎日のように発生するが、雨になることはない。 チャニャラル市における平均年降水量は 9.5mm*1) あるいは 15mm*2) にすぎない。 何年かに一度(とくにエルニーニョの時)に雨が降るが、ほとんどの年はまったく雨がないという状況である。
*1 (降水量の実測値) *2 (気候モデルによる平年値)
2003年8月31日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-26 17 44.54, -70 38 37.75 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 162°
PanoraGeo-No.209 🔍拡大