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アマゾン川 13 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アマゾナス州東部、パリンチンス市西方、モカンボ地区のアマゾン川を
上流を向いて撮影したものである。逆光の水面が白く反射して美しい。
アマゾン川は分流と合流を繰り返し、分流した流路の間に川中島を抱きながらな流れている。
このようなタイプの川を英語ではアナストモージング・リバー(Anastomosing river)という。
Anastonosingの原型のAnastomosisは、日本語では吻合(ふんごう)と訳される医学用語で、
血管などの管状器官をつなぐ手術のことや、血管などが分岐収斂している状態を意味している。
後者の意味の吻合は血管、とくに静脈に多くみられ、たとえば、手の甲や二の腕の表面には、
不規則な網状に分岐収斂しながら走る青い静脈がみられる(人が多い)。このような形態の川が
「アナストモージング河川」であるが、適当な日本語がない。「吻合河川」では何のことかわからない
し、「血管河川」「静脈河川」は不気味。「網の目状河川」が良さそうだが、
これには「網状河川」(Braided river)という似た先輩がいて、
割り込むのは難しい。50年前くらいまで、両者は一括されていたが、今では全くの別物ということに
なっている1)。詳しくは、こちら を参照してください。
1) Makaske, B.(2001),Anastomosing rivers: a review of their classification, origin and sedimentary products.
(https://pdfs.semanticscholar.org/9a10/194508ca8666aea4075e26c8598592b2b642.pdf)
2002年8月14日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 42 24.96, -56 59 19.72 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 313° 写真中心位置:-2 28 37.40, -57 15 4.64 (Google Map) |
PanoraGeo-No.397 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 13/17 ⇒NEXT |