レマンソ岬と河岸崩壊地Cape Remanso and the river bank collapse |
randum
テーマ 28 アマゾン川をたどる14 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アマゾン川に突き出したレマンソ岬付近一帯の台地をつくるのは、アルテルドシャン層とよばれる中生代白亜紀後期の陸成の砂岩や泥岩層である。 一般に、あまり固結度の高くない地層であるが、その中に局部的にやや硬い層があると、このレマンソ岬のような突出部ができる。 アマゾン川の激しい侵食によって、岬の尖端から上流側の河岸には、垂直な露岩の崖が続き、ところどころに、写真のような崩壊地ができている。 このような崩壊で生じた土砂は、アマゾン川の流れで運ばれて、近くの河床や河岸に堆積し、河床変化の要因となる。 中流部まで下ってくると、アマゾン川の運搬物質も河岸をつくる物質も泥(粘土やシルトなどの細粒物質)が中心になる。 このような川は一般に川幅に対して深さが大きく、また流路変化を起こすことも少ない、いわば「おとなしい川」である。 アマゾン川中流部は、本質的にはそのような川であるが、方々で台地を削って、河床変動を起こす原因となる砂などの粗粒な物質の供給を受けるため、完全に「おとなしい川」になりきれずにいる。
2002年8月11日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-2 27 23.80, -57 20 1.22 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 73°
PanoraGeo-No.408 🔍拡大