randum
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サフタ川は、ボリビアアンデスの東斜面、密な森林におおわれたユンガスとよばれる山地から
アマゾン川支流マデイラ川流域のモホス平原南部に流れ出る川である。写真手前が上流、遠方が下流である。
サフタ川は、山地から出たばかりの扇状地では網状(流)河川であるが、遠方の平坦な平野では蛇行河川に
なっている。ただ、この扇状地の網状流は典型的なもの(たとえばこちら)と
比べる若干異常である。川の一部の中州に植生がついていたり、州の形もずんぐりしている。厳密には、この形は、
網状流河川と蛇行河川の中間形でワンダリング河川とよばれているものである。
また、扇状地の部分をよく見てみると、左岸から小さな川が合流しているが、この川は
写真の手前でサフタ川本流から分流したものである。さらに、右岸にも本流から分かれ、少し
下流で再び合流する小さな蛇行河川がある。このばあい、これらの分流と本流との間の島状の土地は、
一度の洪水で大きく変わるか無くなってしまう網状河川の中州とは異なり、安定していて植生に
覆われた川中島である。このような安定した、規模の大きな川中島をつくりながら網の目状に流れる川は
アナストモージング河川とよばれる。アナストモージング河川は勾配が緩やかで泥質の河川中下流部に多い
(たとえばこちら)が、ここのばあいは、上流部で礫質の
網状河川(正しくはワンダリング河川)が分流・合流を繰り返して、アナストモージング河川をつくる
というかなり珍しい例である。
1986年10月15日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-17 17 43.97, -64 48 3.79 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 3° |
PanoraGeo-No.409 | 直前のページに戻る HOME⏎ このテーマ 1/1 ⇒HOME |