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アルゼンチンの砂漠 9 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
世界自然遺産タランパヤ川峡谷の垂直な崖は、中生代三畳紀初期(約2.5億年前)
の、川などによる陸成の堆積岩でできている。その主体は、現在と同じような乾燥した気候のもとで
川が堆積した砂からなる砂岩層(タランパヤ層)であるが、最上部(水平なやや深い割れ目が目立つ部分)
には、やや粘土質で崩れにくいタルハドス(Tarjados)層が不整合に載っている。
タルハドス層の崖の表面が黒っぽいのは、長い間乾燥気候にさらされた結果、砂漠ワニスができたためである。
できた時にはほとんど垂直だったタランパヤ川峡谷の崖も、一部ではその表面が崩れ、落ちた岩屑が
麓にたまって崖錐ができている。崩れやすい下位のタランバヤ層が崩れると、支えを失った上位の
タルハドス層も大きなブロックとなって落ちてくる。崖錐の上に散在する表面が黒い岩塊がそれである。
2004年9月5日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-29 47 29.68, -67 50 40.80 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 134° |
PanoraGeo-No.431 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 9/21 ⇒NEXT |