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アルゼンチンの砂漠 5 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
世界自然遺産イスキグアラスト・タランパヤ自然公園群の主要資産である
タランパヤ川峡谷は、アルゼンチン北西部ラリオハ州のタランパヤ国立公園にある。
ほとんど水平に横たわる中生代ジュラ紀初期(2.42億~2.48億年前)の地層でできた台地に
切り込んだ峡谷の幅は約300m、垂直にそびえる側壁の高さは100m前後ある。
谷筋は上流から下流へ緩やかに屈曲しながら3㎞あまり続いている。
砂質で平坦な谷底には灌木が生え、中心部には植生のないごく浅い溝があって、まれに降る雨の時には
水が流れるらしいが、平常時には乾いていて、観光客を乗せたガイド専用車両の通路になっている。
このように現在のタランパヤ川の貧弱な流れによって、この壮大な峡谷が掘られたとは考えにくい。
おそらく、氷期のような過去の地質時代に、現在より水量も流送砂礫量も多く、侵食力が大きい
タランパヤ川が台地を切り込んで形成したものと思われる。
2004年9月5日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-29 46 57.65, -67 50 8.13 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 79° |
PanoraGeo-No.433 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 5/21 ⇒NEXT |