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バイオ燃料 先進国ブラジル 3 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
西暦1500年にブラジルの地を発見したポルトガル人は、ブラジル北東部(ノルデステ)
の海岸平野の熱帯多雨な気候と河川沿岸低地(氾濫原)の肥沃な土壌がサトウキビ栽培に最適と考え、
ここに世界一の製糖地域をつくりあげた。ポルトガル植民時代初期の 16 世紀から 17 世紀にかけてのことである。
その中心地域のひとつが、ペルナンブコ州(当時の行政区画ではペルナンブコ カピタニア)である。
写真はペルナンブコ州の州都レシーフェの南方を流れるイポジュカ川沿岸にひろがるサトウキビ畑で、
植民地時代から現在まで一貫してサトウキビの栽培が続いている。
川に接した平坦な土地が肥沃な氾濫原である。渇水期には写真のようにイポジュカ川の水面は低いが、
増水期になるとサトウキビ畑が水につかるくらいまで水位が上がり、土壌が更新され肥沃さが維持される。
サトウキビ原料のアルコールを自動車の燃料とする国家アルコール計画は、
熱帯でサトウキビ栽培の適地が広くあるブラジルの自然条件をうまく生かしたプロジェクトである。
このプロジェクトの成功により、ブラジルは、植民地時代以来はじめて、サトウキビ生産世界一の
タイトルを奪還した
(参考:主要国のサトウキビ生産量)。
2006年3月12日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-8 23 36.90, -35 5 10.36 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 150° |
PanoraGeo-No.58 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 3/23 ⇒NEXT |