![]() スーニ帯の急斜面にひろがる段々畑Terraced fields spreading on the steep slope of the Suni Zone |
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![]() ![]() ![]() テーマ 41 アマゾンとアンデスを結ぶ 大洋間横断道路 19 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
標高 3500mを若干超えて、ペルーの8つの自然地域(高度帯)ではスーニ帯(Suni)とよばれるところまで上がってきた。 標高 3500m から 4100m にわたるスーニ帯は、温暖で緩やかな地形が多いケチュア帯と寒冷で高原状の地形のプーナ帯の中間にあり、比較的地形が険しい部分である。 写真右上方の雲の合間に見える大洋間横断道路も、石を積み上げるなどかなり苦労してつくられている。
スーニ帯は高木限界(ペルーアンデスでは標高 3500mくらい)より上であるが農耕は可能という地帯であり、段々畑がひろがっている。
しかし、たまには霜が降りるほど寒冷な気候のため、作物は耐寒種のジャガイモ、キノア(キヌア)、ソラマメなどに限られる。
スーニ帯のおもな植物は、イチューグラスをはじめとする草本とキヌアールという灌木に代表されるポリレピス(Polilepis)属の灌木である。 もともとあった豊かなポリレピス林は今ではほとんど見られない。この写真のやや背の高い木は植林されたユーカリである。 底冷えする夜間の暖房としてリャマなどの糞を燃料にしている住民にも、火力の強いユーカリの薪は重宝な存在である。
2011年9月10日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-13 34 33.07, -71 1 47.97 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 139°
PanoraGeo-No.613
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