Turntable and engine shed at Porto Velho Station on the Madeira-Mamoré Railway

マデイラ・マモレ鉄道ポルトヴェーリョ駅の転車台と機関庫

Turntable and engine shed at Porto Velho Station on the Madeira-Mamoré Railway

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 テーマ 9

マデイラ・マモレ鉄道
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 マデイラ・マモレ鉄道ポルトヴェーリョ駅の構内南部には、おもに車両の格納庫や整備工場が配置されていた。 写真の建物は蒸気機関車の車庫、すなわち機関庫である。 その手前にある鉄橋のような構造物は転車台で、円形の溝の中に敷かれたレールに乗った鉄橋(転車台桁)が回転する。 扇状に配列された機関庫の線路に合わせるよう蒸気機関車の向きを変えたり、折り返す蒸気機関車の向きを 180 度変えたりするのに使う。 後者の目的には、ポルトヴェーリョ駅構内にデルタ線*1)が敷設されているのでそれも利用できる。
 この機関庫の背後には車両格納庫や整備工場があるが、これら車両基地施設の傷み方はひどかった。 しかし、2006 年に国の文化遺産(Patrimônio Cultural Brasileiro)に指定されたのを契機に、駅構内全体を整備し、「マデイラ・マモレ鉄道複合施設」(Complexo da Estrada de Ferro Madeira-Mamoré)という観光施設にする計画が進めらた。 この施設はいったんはオープンしたものの、2014 年の洪水の被害などのために閉鎖。2024 年に、整備工場の大きな建物を改造した博物館をなどが完成し、一部再開の運びになった。 これらの整備資金としてはサントアントニオ早瀬に建設された水力発電所の環境補償金が役立っている。

*1) 三角形 A,B,C の形に敷かれた線路で、機関車が点 A から B へ前向きに進み、B から C へは後退し、C から A へ前向きに進むと、A に戻った時には 180 度方向が変わっている。

2007年3月22日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-8 45 58.63, -63 54 31.58 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 117°

PanoraGeo-No.727   🔍拡大

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