マデイラ・マモレ鉄道ムツンパラナ川鉄橋Mutum Paraná River Bridge on the Madeira-Mamoré Railway |
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ポルトヴェーリョから 168㎞ 付近にあるムツンパラナ川鉄橋は、2連の典型的なトラス橋である。 橋の手前の水面にはマデイラ川沿岸ではどこでも目にする砂金採取用のガリンポ筏(いかだ)やその残骸が浮んでいる。 この付近はアデイラ・マモレ鉄道沿線でダム建設の影響を受けて最も顕著に変貌した地域である。 この写真(2007 年撮影)当時、鉄橋の両岸は鬱蒼としたヴァルゼア林(氾濫原林)で覆われていた。 しかし、ムツンパラナ川*1)の合流点から 60㎞ 下流のマデイラ川でジラウ水力発電所の建設が始まり、そのダムの貯水開始(2013 年)に先立ち、低地(氾濫原)を覆っていた森林はすべて伐採され消失した。 ダムの影響で、高水期には低地が全面的に水没して大きな湾になり、低水期には右の写真のような無樹木の広大な荒れ地になった。 また、発電所建設以前には、この川の左岸(写真右)に人口 6000 人ほどのムツンパラナ市街があったが、水没するために移転を余儀なくされた。 移転地は国道 364 号をポルトヴェーリョ方向に 60㎞ ほど行ったところに造成されたノヴァムツンパラナ(新ムツンパラナ)である。 *1) 正式にはクチア川(Rio Cutia)といい、ムツンパラナ川はその上流の支流であるが、ムツンパラナ市街が河口付近の河畔にあったため、ムツンパラナ川の方が通りが良い。 | 2022 年低水期のムツンパラナ川鉄橋 |
2007年3月21日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-9 37 2.12, -64 56 2.81 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 166°
PanoraGeo-No.732 🔍拡大