川底の土砂から砂金を採るガリンポ筏(いかだ)A garimpo raft (balsa de garimpo)extracting placer gold from the sediment at the bottom of the river |
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テーマ 9 マデイラ・マモレ鉄道16 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アマゾン地方におけるゴールドラッシュは 1970 年代末に始まった。
その中心地はロンドニア州のマデイラ川とタパジョス川中流域であった。タパジョス川流域では河岸の堆積物から砂金を選り分ける方式が主であったが、
マデイラ川では、この写真に見られるようなガリンポ筏に川底の砂泥を吸い上げて選り分ける砂金採取が中心であった。
筏の前部、人がいるそばに見える斜面はエステイラ(esteira、ベルトコンベアーの意)と呼ばれる水路で、底面の網の下には人工芝のようなカーペットが敷いてある。
川底から水とともにホースで吸い上げた土砂をこの水路に投入して流すと、砂金を含む重い砂粒は沈殿してカーペットに留まり、水や軽い粒子は流れ去る。
こうしてカーペットにたまった砂をかき集めて砂金を選り分けるが、この際に水銀が使われ、環境汚染問題を起こしている。
(参考:砂金採取用エステイラのミニチュア版の画像*1))。
マデイラ川はアマゾンにおけるゴールドラッシュの先駆地域である。
その後、ゴールドラッシュの中心はパラ州のセラペラーダやロライマ州などに移って行ったが、最近、マデイラ川の砂金採取が再びブーム状態に入った感がある
(参考:マデイラ川河口部アウタゼス市沖に勢ぞろいしたガリンポ筏の画像*2))。
*1) 出典:YouTube動画 garimpo manual、July 15, 2024 閲覧
*2) 出典:Alicia Lobato, Kátia Brasil e Jullie Pereira (November 26, 2021):
Nova corrida do ouro ilegal leva 1,8 mil homens ao Rio Madeira, na Amazônia (新たな不法ゴールドラッシュで1800人の男がアマゾン地方のマデイラ川に到来), HP: Brasil de Fato、July 15, 2024 閲覧
2007年3月18日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-10 13 55.11, -65 16 58.84 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 43°
PanoraGeo-No.733 🔍拡大