![]() 三宅島阿古溶岩流の露頭Outcrop of the Miyake-jima Ako lava flow |
randum
![]() ![]() ![]() テーマ 14 三宅島1983年噴火8 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
阿古集落を埋没焼失させた溶岩流の先端部の露頭である。約5mの厚さの溶岩流の表面と底面は、破砕された多孔質な溶岩(クリンカー)で、内部は塊状の溶岩になっている。
溶岩流で埋没した小・中学校のところにつくられた火山体験遊歩道の説明版の記述をお借りすると、
「表面は空気にふれて早く冷え固まりますが、内部は流動的で、固まった溶岩を崩し壊しながら進んでいきます。
その結果、表面と底面には多孔質でとげとげしい溶岩のかけらが重なり、内部はゆっくり冷えて、均質でちみつな岩石になります。」
この露頭は、そばを流れる川の改修の際に撤去され、現在は存在しない。
写真上部には、これより古い時代の溶岩の露頭がある。その左端の部分は、人の横顔のように見えないだろうか。正面からだともっと人の顔に近い形に見え、人形岩と呼ばれる名所である。
これも、説明版の記述をお借りすると、「目を細めて微笑みかけるような顔、頭上には深緑の冠を戴いた「人形岩」。
穏やかで慈悲深いこの表情に、心の安らぎを覚えずにはいられない。
いつとはなく、この岩は島人のこの世の幸せと、来世を願う火の神の化身として崇められ、親しまれている。」
1990年11月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):+34 4 55.94, +139 28 58.81 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 53°
PanoraGeo-No.746
拡大