Uzon Caldera

観光資源豊富な地熱地帯、ウゾン・カルデラ

Uzon Caldera, a geothermal area rich in tourism resources

randum


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カムチャツカ半島を飛ぶ
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クラシェニンコフ火山から 20㎞ ほど南西にはウゾン・カルデラがある。 写真下部に見えるほぼ半円形の山稜は、ウゾン・カルデラの外輪山で、その最高点がウゾン山(1617m)である。 その背後(写真左端中段)には成層火山タウンシツ山(Taunshits, 2301m)が聳えている。

標高約 650mのウゾン・カルデラの底(火口原)はほぼ平坦で、湖沼や湿地が多数分布する。多くの場所で温泉が湧くので、暖かい沼と冷たい沼がある。 まだ寒いこの時期に、黒く水面が見えるのは暖かい沼に違いない。 火口原の北東部(写真下部中央)に見える丸い西洋菓子タルトの生地のような凹地は、完新世初期に形成されたダルニ湖マール(Lake Dal'ny Maar)で、湖水が温水でないため凍っている。

写真下端部のやや起伏がある部分は、ウゾン・カルデラの東南東にあるゲイゼルナイア・カルデラ(Geysernaia Caldera)の一部である。 両カルデラは、このように、五輪の輪のように一部重複して繋がっているので、ウゾン・ゲイゼルナイア・カルデラと称されることもある。

このカルデラ一帯は世界有数の地熱地帯で、1986 年と 89 年には水蒸気爆発(熱水噴火)が起きている。 温泉、間欠泉、泥火山など観光資源が豊富で、とくに、その南東部のゲイゼル谷(Valley of Geyser、間欠泉の谷)は多数の間欠泉があるので有名。 ヘリコプターでしかアクセスできない僻地であるが、世界遺産クロノツキー自然保護区の中でもっとも多くの観光客が訪れる場所である。

2007年4月5日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):+54 20 46.75, +160 10 35.34 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 332°

PanoraGeo-No.751   拡大

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