カカオ果樹園と乾燥舎Cacao orcher and cacao drying shelter |
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テーマ 38 アマゾン横断道路21 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アマゾン横断道路沿線、ウルアラの市街から十数 km 西にある農家の入り口付近に見られたカカオ園で、林の最下層にある丈が揃った低木がカカオの木である。
日陰を好むカカオの木は大きな木の間に植えられていることが多く目立たない。
この農家でも後ろの林の中にたくさんのカカオの木を植えてあるはず。
右手の屋根の大きな建物はカカオ豆を干す乾燥舎。
ラグビーボールのようなカカオの実を割って白い果肉(パルプ)に包まれたカカオ豆を取り出し、発酵させたものをこの乾燥舎で乾かす。
大屋根の下には可動性の巨大なトレーがあり、引き出したトレーにカカオ豆を広げて天日乾燥する(参照:カカオ豆の乾燥)。
夜間や雨の時には大屋根の下に滑り込ませる。
収穫や加工に手作業が多く機械化による大規模プランテーションが難しいので、カカオ園にはこのような小規模農園が多い。
しかし最近のパラ州内のアマゾン横断道路沿線には、大規模なカカオ園が造られるようになった。
この農家でも、この写真撮影(2007 年)の数年後、裏山の森林を切って広いカカオ園を造っている。
そのような農家が増えた結果、アマゾン横断道路沿線はブラジル最大のカカオ生産地になった。
このようにカカオの栽培地は増えているが、一方で、コーヒーやフェジョン豆の畑が放棄されるので、農耕地全体はあまり増えていない(参照:主要作物の作付面積)。
2007年9月3日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-3 45 39.30, -53 51 6.16 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 310°
PanoraGeo-No.99 🔍拡大