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熱帯の地学(1) 12 <シロアリ塚> BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る セラードのシロアリ |
樹木が疎らな草原のサバナ地帯ではシロアリの塚がとくに目立つので、
シロアリサバンナという言葉があるほどである。
しかし、シロアリの生息域はサバナには限らない。サバナのように目立たないだけで、熱帯雨林の中にも、
また、乾燥の厳しい有刺灌木林地帯にも、すなわち、熱帯ではどこにでも生息している。
写真はブラジル内陸部のマトグロッソ州の州都クイアバの郊外のカンポセラード(ブラジル高原のサバナ原野、
疎林地帯ともいう)にひらかれた牧場である。
セラードに一般的な土壌である赤色ラトゾル(オキシソル)を積み上げて、無数の小さな赤い
シロアリ塚ができている。
クイアバを中心とした地域は、18 世紀から 19 世紀にかけてゴールドラッシュが起きた地域のひとつで、
現在でも、この写真のポコネー市などでは、小規模ながら砂金の採取が行われている。
写真遠方の大きなマウンドは、砂金取りの穴から掘り出された土砂が積み上げられたものである。
2003年8月13日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-16 16 19.36, -56 36 54.13 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 185° |
PanoraGeo-No.124 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 12/18 ⇒NEXT |