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ユニークな山と丘 熱帯の地学(2) 20 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
東アフリカのタンザニア、熱帯半乾燥気候下にあるドドマ市郊外の侵食平野に
点在するインゼルベルク(島状丘)のひとつ、ルガーラ岩(Lugala Rock)である。このような
基盤の(運ばれてきたものではない)複数の岩塊が高さ数mないし十数mの塔をなす地形は
トア(Tor)というタイプのインゼルベルクである。
トアにはさまざまな成因のものがあるが、この写真のルガーラ岩は崩壊過程最終段階のボルンハルトの
姿(参照:ボルンハルトの形成と崩壊の図G)
である。この地形はコピエ(Kopje)とよばれることもある。
トアはイギリスの古英語由来の言葉、コピエはスワヒリ語などアフリカで使われている言葉で、
ともに岩塊の丘を意味している。したがってこれらは同じものと考えて差し支えない。
しかし、その岩塊のでき方を考慮して、トアは地下で深層風化を免れて
できた丸みを帯びた岩塊(コアストーン)が洗い出されたもの、コピエは岩盤が地上において割れ目
(節理)が拡大して分割された岩塊の地形というように区別する専門家もいる。
この観点では、ルガーラ岩は後者に属する。
1990年12月4日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-6 4 59.92, +35 38 14.58 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 317° |
PanoraGeo-No.532 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 20/21 ⇒NEXT |