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アタカマ砂漠・ アタカマ高地 4 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
チリ北部、アタカマ砂漠を行くアントファガスタ・ボリビア鉄道(FCAB)の貨物列車。
この鉄道は、アントファガスタがまだボリビア領であった1873年に建設が始まり、同市に
近いこの写真の部分は同年中に完成したが、当時のおもな貨物はチリ硝石であった。
150年近くたった現在でも健在のこの鉄道の現在のおもな貨物は、銅とその製錬時に大量にできる硫酸である。
チリは世界一の銅の生産国で、世界の銅鉱の31%を産出している(2014年)。
写真の列車は、チュキカマタ鉱山から輸出港アントファガスタへ、銅地金を運んでいる。
チュキカマタ鉱山は銅鉱石(選鉱)のほか、併設された精錬所で銅地金(銅カソード)も生産し
て出荷している。
あたかも材木でも運ぶかのように、無蓋貨車で銅地金が運ばれるのは、ほとんど雨の降らない
アタカマ砂漠ならではの光景である。鉄道も、ほとんど水が流れることのないワジ(砂漠の涸れ川)の
底の平坦地を利用して敷設されている。
この写真撮影のあと、アントファガスタ北60kmのメヒヨネス市に大規模な工業港が開かれ、
アントファガスタ港に代わるこの地方第一の銅積出港となった。
2003年9月1日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-23 43 17.38, -70 22 12.64 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 296° |
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