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アルゼンチンの砂漠 11 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
アルゼンチン西部のタランパヤ国立公園のあるタランパヤ盆地から、
東方のサニョガスタ山脈を望んだ景観である。
手前には、中生代三畳紀の赤色の砂岩層(タランパヤ層)からなる丘陵があり、
遠方には、古生代に貫入した花崗岩からなる灰色のサニョガスタ山脈が横たわっている。
植生が疎らな砂漠なので、色の違いで地質の違いがはっきりわかる。
サニョガスタ山脈はパンパス山地を構成する山脈のひとつで、ほかの山脈と同様、
西に写真のような急な断層崖を向け、東に緩やかに傾く傾動山地(または傾動地塊)である。
サニョガスタ山脈は、世界遺産になっているタランパヤ川峡谷 をつくったタランパヤ川の源流である。 今は川底が砂地の涸れ川であるタランパヤ川も、おそらく一万年以上前の多雨期には、この山脈が 供給する大量の花崗岩礫を流す侵食力の大きな川で、比較的削りやすい砂岩層に無数のポットホールを 穿ちつつあの壮大な峡谷を掘ったものと推定できる。 2004年9月5日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-29 26 36.87, -67 51 12.86 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 77° |
PanoraGeo-No.438 | 直前のページに戻る BACK⏎ このテーマ 11/21 ⇒NEXT |