![]() パルナイーバ川源流部の台地における大豆栽培oybean cultivation on the plateau of the upper Parnaiba River |
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![]() ![]() ![]() テーマ 33 ピアウイ州の世界遺産セラダカピバラ 7 BACK⏎ ⇒NEXT 直前のページに戻る |
ピアウイ州南西部のパルナイーバ川源流部には、パルナイーバ堆積盆地の古生代石炭紀の堆積岩からなる台地が広がっている。 侵食されにくい地層の表面に沿う平坦な台地面からなるメサあるいはごく緩やかなケスタで、ブラジルではシャパーダと呼ばれている。 台地の自然植生は、ブラジル高原中央部から続くセラード(サバナ)である。
写真はそのような台地の上にひらかれた穀物畑で、一部にトウモロコシ畑もあるが、多くは大豆畑である。 本来、大豆は温帯地方の作物で、ブラジルでは南部地方でしか栽培されていなかった。 しかし、1990 年代に、ブラジル内陸のサバナ気候地域(カンポセラード)の開発に際し、品種改良などによって熱帯でも大豆の栽培が可能になった。 以降、マトグロッソ州やゴイアス州などを中心に、熱帯産大豆の生産が爆発的に広まった。
写真にあるピアウイ州の大豆栽培もその一環である(参考:ブラジル各州の大豆の生産量)。 ピアウイ州の大豆生産量は、最近 10 年間(2014-23年)に 2.3 倍になっている。 しかし、これでもブラジル総生産量の 2.3% (2023年)にすぎず、29.2%を占めるマトグロッソ州のような大生産地に比べれば、微々たるものである。
2011年9月4日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-9 14 42.78, -44 45 11.68 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 267°
PanoraGeo-No.467
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