Energy plant for bioethanol plant randum


バイオ燃料
先進国ブラジル
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バイオエタノール工場のエネルギープラント
Energy plant for bioethanol plant

写真左の煙突のある建物は、サトウキビからバイオエタノールを製造する工場 の心臓部ともいえるボイラー棟で、その後ろにはこのボイラーの燃料となるバガス (サトウキビの絞りカス)が野積みされている。工場が消費する動力や電力はすべてこのプラントで賄われ、 それでも余るバガスで発電して、電力会社に売電する工場が多い。このようにバガスを工場のエネルギー源に できる点が、サトウキビを原料としたバイオエタノールの強味で、エネルギー収支比を高いものにしている。 エネルギー収支比とは、ある燃料について、その生産のために投入したエネルギーの何倍のエネルギーが その燃料から得られるかを示す数値で、値が大きいほど効率は良い。ブラジルのサトウキビ原料のエタノール のエネルギー収支比は8~10 と高く、その値が 1.5 前後のアメリカ合衆国のトウモロコシ原料のエタノールを はるかに凌いでいる。エネルギー収支比が高いことは環境への二酸化炭素負荷が低いことでもある。 もちろん、サトウキビ生産やエタノール製造の過程で若干の二酸化炭素は排出されるが、ガソリンの代わりに エタノールを使うことで、その数倍の二酸化炭素の排出を削減できる (参考:サトウキビ原料バイオエタノールのエネルギー収支)。  当初、石油代替策として生産が始まったブラジルのバイオエタノールは、今では環境にやさしい燃料という 長所が認められて、この国における自動車燃料の主流となっている。
2002年1月3日撮影  カメラの位置 (緯度,経度):-7 21 9.95, -35 1 45.20 (Google Map)  撮影方向:北から時計回り 225°
PanoraGeo-No.62     直前のページに戻る     BACK⏎ このテーマ 19/23 ⇒NEXT