豊かな湧水に恵まれたアラリペ台地の麓Foothills of the Chapada do Araripe (Araripe Tableland) blessed with abundant spring water |
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アラリペ台地の北東麓のカリリの谷は、地形性降雨がある上、アラリペ台地の麓から湧く地下水も豊富で、水不足に悩む周辺地域より恵まれている。 写真はそのような湧水を集落に引く用水路の水を、途中の農家の人たちが洗濯や水浴に利用しているところである。 最近では、このような豊富な湧水を利用した水浴リゾート施設も出来た。
アラリペ台地に降った雨の大部分は地下に浸透してしまい、台地の上を流れて谷を刻むことは稀である。 したがって、アラリペ台地における侵食の主役は、川ではなく、浸透した後に台地の麓から湧き出す地下水である。 地下水の湧き出し口付近の土砂が洗い出される作用を地下水サッピング Groundwater sapping あるいは単にサッピングと言う。 地下水サッピングによって麓を削られた台地斜面では崩壊が起こる。そのようなプロセスの繰り返しによって、台地斜面は急傾斜のまま後退して行く。
台地の麓で地下水が集中して湧き出すところでは、サッピングに伴う崩壊が頻繁に起き、台地に食い込む形の谷が出来る。これについては、資料:アラリペ台地を取り巻く急斜面で起きていることを参照されたい。
1996年7月30日撮影 カメラの位置 (緯度,経度):-7 20 8.51, -39 24 38.94 (Google Map) 撮影方向:北から時計回り 250°
PanoraGeo-No.536
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